1. 解説と注意点(準備・心構え)
ランサーズの特徴
ランサーズは、日本最大級のクラウドソーシングサービスのひとつで、
法人案件の多さと実績・評価の重視が大きな特徴です。
クライアントが募集した案件に対してランサーが「提案」を行い、採用されることで仕事が始まるケースがメインです。
特徴としては以下のような点があります。
-
法人案件が多い
個人からの依頼もありますが、全体的には企業・法人がクライアントの中心。
報酬単価が比較的高く、継続案件につながりやすい。 -
実績と評価が重視される
プロフィール上に「満足/残念の評価数」「仕事完了率」「リピーター率」が公開されるため、
数値や評価を積み上げることが信頼につながります。 -
プロフィールと提案文の両方が重要
プロフィールで「人柄や専門性」を確認され、提案文で「具体的な対応力」を見られます。
どちらも手を抜かないことが受注率アップの鍵です。 -
専門的なカテゴリが豊富
ライティング・デザイン・システム開発・事務サポートなど、ビジネス系の依頼が幅広く揃っています。
=自身の得意分野をアピールしやすい。
👉 つまり、ランサーズでは 「信頼できる実績」「誠実な対応」「差別化できる強み」 が案件獲得の決め手となります。
事前準備・心構えのポイント
-
評価は「満足/残念」で表示される
ランサーズの評価は「満足/残念」の二択方式です。
件数がそのままプロフィールに反映されるため、1件ごとの仕事を丁寧にこなすことが信頼を積み上げる第一歩です。 -
完了率・リピーター率が公開される
「仕事完了率」「タスク承認率」「リピーター数」がプロフィールに表示されます。
案件を中途で辞退すると完了率が下がり、印象が悪くなります。
無理せず対応できる範囲で確実に完了させることが大切です。 -
実績ゼロでも差別化は可能
多くのランサーが「誠実・丁寧」と書いているため、それだけでは埋もれてしまいます。
初心者でも「趣味や生活経験」「勉強中の分野」「得意な作業スタイル」を具体的に盛り込むことで、他者との差別化ができます。
例:
- 育児経験を活かしてママ向け記事に強み
- ダイエット成功経験を活かして健康ジャンルに特化
- ExcelやCanvaが得意で資料作成やバナー作成に対応可能
- ChatGPTやCanvaなどAIツールを活用して、効率的に記事作成やリサーチを行える -
外部連絡先の記載は禁止
メールやLINEなどの外部連絡先をプロフィールに書くのは規約違反です。
やり取りは必ずランサーズ内で行いましょう。 -
本人確認・認証は必ず済ませる
本人確認・秘密保持確認・電話確認・ランサーズチェックを済ませると、プロフィールに認証マークが表示されます。
これはクライアントの安心感を高め、受注率を大きく左右します。
初心者が意識したい心構え
-
誠実さ+具体的な差別化ポイント を必ずセットで伝える
-
数字(完了率や評価件数)で信頼を積み重ねる
-
案件を獲得したらプロフィールをすぐ更新する習慣を持つ
プロフィールは一度書いて終わりではなく、実績を積みながら成長させていくものです。
最初は小さな案件から始めて「完了率」「満足評価」を積み上げていくことが、長期的な信頼につながります。
2. プロフィール作成(入力画面に沿って解説)
① プロフィールヘッダー画像
-
解説:
ページ上部に表示される横長の画像。
最初に目に入るため印象づけに有効。 -
コツ:
清潔感や専門性が伝わる画像を推奨。
無料素材(Canvaなど)を使って職種に合うイメージを入れるのも良い。 -
例:
「ノートPCとコーヒーの写真」「シンプルなビジネス系背景」
② プロフィール写真
-
解説:
本人の顔写真推奨。
クライアントの安心感が大きく変わる。 -
コツ:
笑顔・明るい背景・正面写真。
顔出しが難しい場合は似顔絵や雰囲気の伝わるアイコンでも可。 -
例:
「白背景で撮影した上半身の笑顔写真」
③ 希望時間単価
-
解説:
検索時に参考になる金額。
実際は文字単価や案件ごとに決まることが多いが、目安として設定。 -
コツ:
1,000〜1,500円程度からが目安。
まずは1,000円にしておき、経験を積んだら随時見直し。
④ 表示名
-
解説:
クライアントに表示される名前。
本名推奨だがニックネームでも可。 -
コツ:
信頼感・覚えやすさを重視。
意味のわかりにくいアルファベットや記号だらけは避ける。 -
例:
「佐藤 翼」「Miki_Design」
⑤ キャッチフレーズ(50文字以内)※
-
解説:
検索やプロフィール一覧で目立つ部分。
短く自分の強みを表現。 -
コツ:
「職種+強み+実績や姿勢」を意識。 -
例:
「SEO記事が得意なWebライター|丁寧に迅速対応」
⑥ 自己紹介(1000文字以内)※
-
解説:
プロフィールの中で最重要。
クライアントはここをしっかり読む。 -
構成例:
-
あいさつ+自己紹介
-
職種・経験年数
-
得意分野や実績、差別化できること
-
仕事の対応方針(納期厳守・丁寧な対応など)
-
稼働時間・連絡方法
-
趣味・人柄(親しみやすさを加える)
-
-
初心者例文:
初めまして、プロフィールをご覧いただきありがとうございます。 ○○と申します。 現在はWebライターとして活動しており、ブログ記事やレビュー記事を中心に執筆しています。 得意分野は【○○】で、読者にとってわかりやすく役立つ記事を作成することを心がけています。 また、ChatGPTなどのAIツールを活用してリサーチや記事構成を効率化し、最新情報を取り入れながらスピーディーな執筆が可能です。 平日は1日3〜4時間、土日も対応可能です。迅速かつ丁寧な対応を徹底し、納期は必ず守ります。 趣味は読書と映画鑑賞で、リサーチや情報整理が得意です。 まだ実績は少ないですが、誠実さと学習意欲を武器に、一つひとつの案件を大切に取り組んでまいります。 どうぞよろしくお願いいたします。
※⑤キャッチフレーズ、⑥自己紹介は下記のガイドで詳細に解説しています。
▶自己紹介文・キャッチフレーズ作成ガイド
⑦ 主な利用用途
-
解説:
「受注する」か「発注する」を選択。 -
コツ:
仕事を受けたい人は必ず「受注する」を選ぶ。
⑧ 現在の職種
-
解説:
今の職種を入力すると、クライアントからの検索に表示されやすくなる。 -
コツ:
実務経験がなくても「Webライター」「デザイナー」などランサーズ上で受けていく希望職種でもOK。
⑨ 稼働状況
-
解説:
今すぐ案件に対応できるかを示す。 -
コツ:
案件を積極的に取りたいなら「対応可能です」を選ぶ。
⑩ 報酬額の公開設定
-
解説:
獲得した報酬の平均額を公開するか選択。 -
コツ:
「公開」を選んでおくとクライアントからの信頼度が高まる。
⑪ スキル
-
解説:
「スキル名」「経験年数」「評価方法」を入力する欄。
ここはクライアントが検索条件に使うこともあるため、埋められる範囲はすべて登録しておく。 -
入力のコツ:
-
スキル名は具体的に
「ライティング」よりも「SEOライティング」「AIライティング」のように詳細に。
(スキル名上部の入力欄にスキルを入れると画像のように候補が出るので該当するものを選ぶ) -
経験年数は正直に
→1年未満でも「0〜1年」と登録可能。
嘘をつくと後で不信感につながるため注意。 -
評価方法は自己評価や実務経験などから鑑みて10段階で選択
→初心者は自己評価でOKだが、将来的にポートフォリオや資格があればそれと紐づけて信頼性を高められる。
-
-
初心者におすすめのスキル登録例(Webライターの場合)
-
SEOライティング(経験年数:1年未満/自己評価)
-
WordPress(経験年数:1〜2年/実務経験)
-
Canva(経験年数:1年未満/自己評価)
-
ChatGPT(経験年数:1年未満/自己評価)
-
⑫ 得意な業種
-
解説:
クライアントが案件を依頼する際に「業種」で絞り込み検索することがある。
ここをしっかり選んでおくと、依頼が届きやすくなる。 -
入力のコツ:
-
実務経験がある業種は必ず選択
→ 以前の職務経験や学んだ分野がある場合は、強い差別化ポイントに。 -
趣味や知識レベルでもOK
→ 例:ペットを飼っている → 「動物・ペット」/美容に詳しい → 「美容室・サロン」など。
実績がなくても、知識や体験は立派なアピールになる。 -
欲張りすぎない
→ あまりに多くの業種をチェックすると「何でも屋」に見えてしまうことも。
初心者のうちは2〜5個程度に絞ると効果的。 -
自己紹介・スキルとリンクさせる
→ ここで選んだ業種と、自己紹介文・スキル欄に書いた内容が一致していると説得力が増す。
-
-
初心者におすすめの登録例:
-
Webライター志望の場合
→ 「IT・通信・インターネット」「美容室・サロン」「スポーツ・フィットネス」など、
興味や経験があるジャンルを選択。 -
デザイナー志望の場合
→ 「広告・イベント・プロモーション」「ファッション・アパレル」「飲食・グルメ」など、
デザイン案件が多いジャンルを選択。 -
事務アシスタント志望の場合
→ 「教育・学校」「不動産」「医療・福祉」など、
書類作成やデータ整理の需要がある業種を選択。
-
⑬ 得意なカテゴリー
-
解説:
カテゴリーは、クライアントが案件を絞り込むときに直接利用される検索条件。
対応可能なものを選んでおく。 -
入力のコツ:
-
該当するものはできるだけ選ぶ
→ カテゴリーはクライアントの検索条件そのものになるため、当てはまる作業は幅広く登録。 -
自己紹介・スキルとつなげる
→ ただチェックするだけでは弱いため、自己紹介文やスキル欄でも「◯◯に対応可能です」と補強しておくと信頼性アップ。 -
今すぐ対応できるものを優先的に
→ 未経験の作業を大量に登録すると、依頼が来ても対応できず信用を落とすリスクあり。
基本は「経験あり+興味が強い=対応できるジャンル」に絞る。
-
-
初心者へのおすすめ戦略:
- 特にライティング・デザイン・事務作業は案件数が多いため、該当すれば積極的にチェック。
-
「対応できる幅」を広く見せつつ、自己紹介で「特に得意な分野」を明記して差別化する。
⑭ ビジネス経験
-
解説:
ビジネス経験欄は「ただの経歴紹介」ではなく、
専門性(具体的なスキル・分野) と 権威性(成果や役割、数字的な実績) を示す場所。
未経験でも「個人ブログ運営」や「副業案件」などをプロジェクトとして登録すれば、十分にアピールできる。 - 入力のコツ(専門性+権威性):
-
プロジェクト名は具体的に
企業のプロジェクト経験が特にない場合でも
「個人ブログ」ではなく「SEO特化ブログ運営」「レビュー記事ブログ運営」など、内容を明示。 -
役割やスキルを明記
SEO、ライティング、デザイン、ツール活用など。 -
成果は数字を盛り込む
「記事数◯本」「PV数◯万」「フォロワー数◯人」など。 -
AIやツールの活用を加える
ChatGPT、Canva、WordPressなどを使ったことを明示すると現代的な強みになる。
-
- 登録例(個人ブログ経験を含む):
Webライター志望(個人ブログ経験)
プロジェクト名:SEO特化ブログ運営(個人) 業種:IT・通信 期間:2022年1月〜現在 内容:特定ジャンルに特化した個人ブログを運営。SEOキーワードリサーチ、記事構成、執筆、WordPress入稿まで一貫して担当。 ChatGPTを活用して効率的にリサーチを実施。 成果:記事数100本以上を公開。月間PV3万を達成。検索上位10位以内の記事30本を獲得。
デザイナー志望(副業経験)
プロジェクト名:飲食店イベント用 バナー&チラシ制作 業種:飲食・グルメ 期間:2023年5月〜2023年8月 内容:PhotoshopとCanvaを用いて、SNS用バナー10点・販促チラシ5点を制作。 店舗オーナーと打ち合わせし、集客を意識したデザインを作成。 成果:キャンペーン期間の来客数が前年比150%に増加。
-
差別化ポイント:
- 個人の活動でも「プロジェクト」として登録できる
ブログやSNS運営も実績扱いになる。 -
専門性=担当業務や使用ツールを明記
- 権威性=成果を数字・役職・表彰で裏付ける
- 個人の活動でも「プロジェクト」として登録できる
⑮ 資格
-
解説
「資格」は、自分の専門性やスキルを証明できる項目。
特に士業資格や国家資格、認定試験などはクライアントからの信頼度を大きく高める効果が。
ITやライティング、デザイン関連の民間資格もアピール材料になる。 -
入力項目ごとのコツ
-
時期
→ 取得年月を正確に入力。複数年にわたる場合は「期間を指定する」を利用。 -
資格名
→ プルダウンから選択。なければ「その他」に直接入力。 -
詳細
→ 自己PRのように資格の活かし方やレベル感を書いておくと効果的。
-
-
登録例
-
Webライター:Webライティング能力検定(2023年取得)
詳細:SEOを意識した記事作成スキルを証明する資格です。 記事構成や検索意図を意識したライティングに活かしています。
-
- 初心者への補足(資格がない場合)
-
ランサーズで レギュラーランクに上がるには「ビジネス経験」か「資格」のどちらかを埋めればOK。
-
資格がない場合でも「前職の業務経験」「個人ブログ運営」などをビジネス経験に登録しておけばOK。
-
逆に、資格があれば必ず入力することで「専門性」や「権威性」を補強できるので、ビジネス経験と合わせて両方埋めるといい。
-
拡大画像→http://202402291546546351268.onamaeweb.jp/wp-content/uploads/2025/09/Frame-624733-1-scaled.png
⑯ ポートフォリオ
-
解説
ポートフォリオは、自分の実績やスキル=作品を「目に見える形」で示す場所。
ランサーズ公式でも「依頼獲得率を大きく高める」と説明されており、初心者でも登録しておきたい部分。
実案件がなくてもOK。サンプルや練習作品、個人ブログ記事でも十分アピール材料に。
最初は「模擬記事」「架空案件のデザイン」「趣味で作った資料」などでもOKなので、とにかく作品を見せられる状態にしておこう。 -
入力項目ごとのコツ
-
タイトル
→ ひと目で内容がわかるシンプルな表現。
「SEO記事サンプル」「飲食店バナー制作」など。 -
サブタイトル
→ 作品のアピールポイントを短く補足。
「検索意図を意識した記事」「シンプルで訴求力のあるデザイン」など。 -
カバー画像
→ 一覧で最初に表示される画像。
記事ならアイキャッチ、デザインなら完成品の縮小版を設定。 -
コンテンツ
→ 完成物だけでなく、過程で出したアウトプット(構成案、設定画面、ラフデザインなど)もOK。
複数ファイルの登録も可能。 -
説明文
→ 「担当した役割」「使用ツール」「工夫した点」「成果」を簡潔に。
数字があると信頼性UP。 -
検索キーワード
→ 「SEOライティング」「バナーデザイン」など、案件検索にかかりやすいワードを入力。 -
カテゴリー/業種
→ 自己紹介やスキル欄と一貫性を持たせると説得力が増す。 -
制作期間
→ 実際にかかった日数や想定日数を記載。目安になる。 -
参考価格
→ 実際に請け負った料金、または相場感を記入。
「記事執筆:1円/文字」「バナー制作:3,000円」など。 -
パッケージ
→ 登録しておけば見積もり・カスタマイズの相談=受注のきっかけに。 -
生成AIを活用した制作物
→ ChatGPTや画像生成AIを使った場合は必ずチェック。AI活用を強みにできる。 -
ランサーズ内での制作物
→ランサーズで受注・制作した物ならチェック。バッジがつき目立ちやすくなる。 -
ポートフォリオの紹介を希望
→ ランサーズによるポートフォリオの紹介を希望する場合チェック。 -
公開範囲
→ 「全体公開」「提案中のクライアントのみ」「非公開」などが選べる。
13の紹介希望の場合は全体公開にしておく。 -
プロフィールでの表示順
→ 数値が大きいほどプロフィールの先頭に表示される。
-
- 初心者が安心して登録できる工夫
-
実績がなくても サンプル記事・練習作品・模擬案件 を登録してOK。
-
個人ブログの記事やnoteで書いた文章も立派な実績。
-
デザイン練習で作ったバナーやチラシもポートフォリオに掲載できる。
-
「実績ゼロだから登録できない」と思わず、今あるアウトプットを整理して1つでも公開することが大切。
-
👉 初心者ほど「まず1作品を登録する」ことが、案件獲得の大きな一歩になります。
3. 本人確認をしておく
ランサーズで仕事を始めるにあたっては、本人確認を済ませておくことが重要です。
本人確認を行うとプロフィールに「本人確認済み」のマークが表示され、クライアントからの信頼度が大きく向上します。
また、報酬を受け取る際にも本人確認は必須となるため、早めに手続きを完了しておきましょう。
本人確認はマイナンバーカードによるオンライン認証や、運転免許証・健康保険証・住民票などの書類提出で行うことができます。
提出方法も簡単で、ランサーズの画面から案内に沿って進めればすぐに完了できます。
本人確認を済ませることで提案可能な案件の幅も広がり、仕事を受注できるチャンスが増えます。
安心してランサーズで活動を続けるために、必ず本人確認を済ませておきましょう。