音読さんとは?
「音読さん」とは、入力したテキストを音声化して、
MP3でダウンロードできるサービスです。
音声化したい文章を入力してボタンを押すだけで、音声ファイルが完成します。
声は複数の男女が用意されており、読み上げのスピードや声の高低の調整も可能です。
言語は日本語だけでなく、英語や中国語など複数の言語で読み上げてくれます。
「音読さん」は次の用途を想定した利用ができます。
- YouTubeのナレーション作成
- 語学学習で発音の確認
- 語学学習サイトで外国語音声を貼り付け
- 視覚障がい者向けサイトで文字を音声化
わりとなめらかな話し方をしてくれるので、
クオリティにこだわらなければ、「音読さん」で音声コンテンツを作成できます。
※無料(登録なし)で利用も可能
「音読さん」は、利用者登録しなくても無料で利用することができます。
音声の種類や読み上げ速度、声の高さなど、
必要な機能は無料で十分揃っているので、気軽に使い始めることができます。
「音読さん」の登録方法
まずは、ブラウザで「音読さん」公式ウェブサイトにアクセスします。
利用者登録しなくても毎月1000文字まで使えますが、
無料登録すると毎月5000文字まで無料で使えます。
無料登録はメールアドレスとパスワードの準備だけで、簡単に行うことができます。

音声の生成
ウェブサイト上にあるテキスト入力欄に、音声化したいテキストを入力します。
言語や音声、速度、声の高さを調整できます。
「読み上げ」ボタンで実行します。
読み上げ完了後はMP3・WAV形式でダウンロードすることができます。
※WAV形式は履歴よりダウンロード可能
「音読さん」に実装されている機能を紹介します。
直感的に使えるUIのため、使い方の解説は不要でしょう。
テキストを入力して読み上げ
読み上げたい文章を入力してボタンを押すだけで、次のように音声ファイルが作成できます。

画像に書かれている文字も読み上げできます。
下の画像で試してみます。

画像読み込みモードにして画像を入力して「読み上げ」実行します。

間合いの調整方法
句読点「、」「。」や「っ」で少しの間合いの調整ができますが、
しっかりと調整したい場合は音声マークアップ言語(SSML)を使います。
- <speak></speak> :文章のはじめと終わりにそれぞれ付ける。
- <break time=”○s”/> :間をとりたいところに付ける。
1秒=1s、2秒=2s、0.5秒=5ms
使用するのはこの2つだけですので、簡単に調整できます。
<例>
<speak>
音声読み上げソフト<break time="2s"/>
下のテキストボックスに文章を入力すると、好みの音声で読み上げてくれます。
読み上げたテキストはその場で聞くだけでなく、音声ファイル(mpスリー)としてダウンロードできます。
</speak>
言語設定
音読さんでは、日本語以外にも英語、中国語、スペイン語、
フランス語、韓国語など複数言語の読み上げができます。
言語の欄を押すと、他の言葉に切り替える事ができます。
英語を読み上げたい場合は、英文を入力して言語を英語にしてから読み上げます。
日本語テキストのまま言語を英語にしても読み上げてくれませんのでご注意ください。
音声を変更
音声の欄を押すと、声を選択する事ができます。
日本語の場合は10種類あり、男性・女性の複数の声で読み上げてくれます。
英語や他の言語の場合も、それぞれ複数の声が用意されています。
速度変更
読み上げる速度は、0.3〜4倍までで調整できます。
普通は速度を変えると音の高さや低さも変わってしまいますが、
音読さんの場合はスピードだけを変えてくれます。
声の高低を変更
声の高さ・低さは「−20〜20」まで変える事ができます。
声を高くして聞き取りやすくしたり、
低くして説得力のある声にする事もできます。
辞書
音読さんの辞書は、会員登録をすると使える機能です。
もし、漢字入力した時に間違って読み上げたり、
別の読み方をしてほしい場合は辞書に登録すると、
その内容で読み上げてくれます。
例えば、
「重複」は「じゅうふく」と「ちょうふく」の2つの読み方がありますが、
初期設定のままだと「じゅうふく」と読み上げます。
辞書機能で「重複」の読みを「ちょうふく」と登録すると、そちらで読み上げてくれます。
会話形式
こちらも同様に会員登録すると使える機能です。
音読さんの会話機能は、2種類以上の声で会話形式の音声を読み上げてくれます。
はじめに複数の「話者を作成」し、名前と声を設定します。
その後「会話を作成」し、それぞれの声で話すテキストを入力します。
会話履歴を見ると、設定した会話のMP3かWAVファイル形式で音声をダウンロードする事ができます。
Webサイト用の埋め込みコード
音読さんでは、読み上げた音声をWebサイトに貼り付ける事ができます。
普通にダウンロードした音声をWebサイトにアップロードして表示もできますが、
別途「埋め込みタグ」を使用して表示する事もできます。
埋め込みタグは、読み上げ履歴を開き、
全文表示のページから取得する事ができます。
「公開する」にチェックを入れて、「埋め込みタグをコピー」を押すとタグがコピーされます。
コピーしたタグは、以下のようなコードになっています。
<audio controls='' style="width: 100%;"> <source src="https://storage.googleapis.com/ondoku3/media/a47c03505fa99948c5e38fc7108f03e7f2807c336eaa78a44506eb81.mp3?" type="audio/mpeg"> </audio><br/> <a href="https://ondoku3.com/">Created By ondoku3.com</a>
記事にコードを貼り付けると(WordPressの場合、「カスタムHTML」ブロックを使用する)、
次のように表示されます。無料版ではクレジット表記も最初から入っています。
Created By ondoku3.com
料金と商用利用について
「音読さん」は、いずれのプランでも商用利用が可能となっています。
音読さんでは5つのプランがあり、いずれも商用利用が可能です。
会員登録なしや無料会員の場合は、クレジット表記をすれば商用利用できます。
プラン | 月額(税込) | 読み上げ文字数 | 画像読み込み数 | クレジット表記 |
会員登録なし | 無料 | 1,000字/月 | 記載なし | 必要あり |
無料会員 | 無料 | 5,000字/月 | 記載なし | 必要あり |
ベーシック | 980円 | 200,000字/月 | 300枚/月 | 不要 |
バリュー | 1,980円 | 450,000字/月 | 1000枚/月 | 不要 |
プレミアム | 2,980円 | 1,000,000字/月 | 2500枚/月 | 不要 |
※請負業務、委託業務はクレジット表記の有無に関係なくビジネスプランが必須
無料で最大5,000文字/月まで使えるため、
動画音声を1つか2つ作るくらいは無料会員で事足ります。
クレジット表記の方法
音読さんを無料で利用する場合は、
YouTubeやWebサイトにクレジット表記が必要です。
有料の場合は、特に表記は必要ありません。
クレジット表記とは、著作者名や提供者を表記する事です。
具体的なクレジット表記の方法としては、
「音読さんを利用している」事がわかればOKとの事です。
例えば、以下のような表記が推奨されています。
- ©音読さん
- ©ondoku3.com
- この動画の音声は「音読さん」を利用しています。
※©はCopyright(著作権)という意味です。
このように、サービス名の「音読さん」又は
公式URLの「ondoku3.com」が入っていれば問題ないようです。
YouTubeの場合は、概要欄へ表記する形でも問題ないようです。
ただし、クレジット表記が小さすぎたり、動画の中で一瞬しか表記されないなどは認められていません。
利用停止やアカウントが凍結されたりする場合がありますので、しっかり表記した方が良いと思います。
クローム拡張機能
インターネット閲覧ソフトのGoogleクロームでは、音読さんの機能を追加できます。
利用するにはChromeウェブストアから音読さんをインストールします。
その後、音読さんにログインし、拡張機能のボタンを押して
「トークン設定」からアクセストークンを保存します。
クローム拡張機能では、Webサイト上の読み上げたいテキストをドラッグして、
音読さんのボタンを押すと、音声化してダウンロードをする事ができます。
WordPressプラグイン
公式より「text-to-speech Ondoku」というWordPressプラグインが出ています。
記事作成で入力したテキストが音声化され、
自動的に記事上部に表示されるという機能をもっています。
サイトやブログが作成できるWordPressでも、音読さんの機能を追加できます。
利用するにはWordPress管理画面「プラグインを追加」の画面から
「ondoku」と検索するか、こちらからダウンロードも可能です。