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1、Suno AIのプロンプトの書き方

Suno AIには「シンプルモード(Simple)」と「カスタムモード(Custom)」の2種類があり、
それぞれでプロンプトの書き方が異なります。

  • シンプルモードでのプロンプトの書き方
  • カスタムモードでのプロンプトの書き方

順に解説します。

シンプルモードでのプロンプトの書き方

Suno AIシンプルモードでのプロンプトの書き方

シンプルモードでは「Song description」という1つの欄で音楽のイメージを伝えます。
操作がシンプルなので、気軽に曲を作りたいときに便利です。

入力できるのは最大200文字までで、
曲のテーマや雰囲気、ジャンル、入れたいフレーズなどを、
短く分かりやすい言葉で表現する必要があります。

具体的なアーティスト名や曲名は避け、
ジャンルや雰囲気(ムード)を用いて表現しましょう。

カスタムモードでのプロンプトの書き方


カスタムモードでは、画面上に曲のイメージを伝えるための複数の欄があります。
それぞれの項目と書き方は以下の通りです。

設定項目 説明
Lyrics
(歌詞)
・最大3,000文字まで入力可能
・詳細な歌詞を記述できる
Styles
(音楽スタイル)
・最大200文字まで入力可能
・楽曲のジャンルや雰囲気を指定できる
Persona
(ペルソナ)
歌手の個性や特徴を設定できる
Add a song title
(タイトル)
曲のタイトルを設定できる

歌詞と伴奏を独立して細かく指示できるため、
シンプルモードよりも詳細なカスタマイズが可能です。

最大4分程度の長めの曲や複数のセクションを構成に含む複雑な楽曲も作成できます。

とくにプロフェッショナルな作品を目指す場合や、
明確な歌詞のあるオリジナル楽曲を作りたい場合は、
このカスタムモードを活用しましょう。

2、Suno AIで効果的なプロンプトを書く5つのコツ

Suno AIで思い通りの曲を作るには効果的なプロンプトが重要です。
ここでは、実用的なコツを5つ紹介します。

1、曲のジャンル・テーマ・テンポ・キーを具体的に伝える

プロンプトでは、どのような曲にしたいか明確に伝えることが重要です。
具体的なジャンルやテーマ、テンポ、キーなどを言語化して指定しましょう。

たとえば、以下のような指示が効果的です。

  • 「夏に聞きたいアップテンポなJ-POP、120 BPM、明るい雰囲気」
  • 「ゲーム実況のオープニングに使える、エネルギッシュなロック曲」
  • 「夜ドライブに合うシティポップ、90 BPM、少しローファイな質感」

※歌詞が不要な場合は、「Instrumental」のトグルをオンにすることで、
インストゥルメンタル曲(楽器だけでボーカルなしの楽曲)を生成できます。

2、複数の要素を組み合わせて独創性を出す

Suno AIで生成する曲のジャンルやスタイルは一つに絞る必要はありません。

むしろ複数のジャンルや特徴をミックスすることで、
オリジナリティの高い楽曲を狙えます。

聴き手の印象に残る個性的な作品を作りたいなら、
以下を例に複数ジャンルを指定するのもよいでしょう。

ジャンルの組み合わせ 効果
J-Pop + Jazz キャッチーさと洗練された雰囲気を両立できる
Rock + Orchestral 荘厳でドラマチックなサウンドに仕上がる
Chill Hip-hop + Retro Game 懐かしくも新しい、遊び心ある一曲を作れる

思い切ったジャンルミックスに挑戦すると、
他にはない音楽表現や新たな可能性が広がります。

3、メタタグ(構成タグ)で曲のパートを明示する

歌詞入力時に[Verse]や[Chorus]など構成タグ(メタタグ)を活用すると、
AIに曲の構成を明確に指示できます。

構成タグを使えば、AIが歌詞とメロディの対応関係を理解しやすくなり
楽曲に自然な起伏と展開が生まれるのです。

タグは半角の角括弧で記載します。

よく使われる構成タグの一覧をまとめましたので
ぜひ使ってみてください。

セクション名 意味
[Intro] 楽曲の導入部分
[Verse] 日本では「Aメロ」と呼ばれる部分
[Pre-Chorus] サビに導くセクション
(日本では「Bメロ」)
[Chorus] 日本では「サビ」と呼ばれる部分
[Post-Chorus] サビの直後のセクション
[Bridge] 日本では「Cメロ」と呼ばれる部分に近い
[Hook] サビとほぼ同義だがよりカジュアルな表現
[Solo] 楽器のソロ演奏となる部分
[melodic interlude] 間奏
[Break]
[Percussion Break]
休符やブレイク
[Call and response] コール&レスポンス
[Shout] シャウト
[Outro]
[Refrain]
[Big Finish]
楽曲の最後の部分
[End]
[Fade Out]
[Fade to End]
曲の終わり

たとえば以下のように書けば、AIはそれぞれのパートに適した曲調を生成できます

[Verse]
朝日が昇る新しい一日
可能性広がる未来

[Pre-Chorus]
不安も希望も抱きしめながら
一歩ずつ前へ進もう

[Chorus]
飛び出そう 夢の向こうへ
迷わずに進むよ
この瞬間を 輝かせて
明日へのドアを開こう

4、「la」などの音節や()付きアドリブを活用する

歌詞入力時に、「la la la」や「(Yeah!)」などを入れることで、
アドリブ感のあるより自然な歌声になります。

以下のような表現もうまく活用して、
より自然な楽曲を作ってみましょう。

表現 具体例
リズミカルなフレーズ 「na na na」
「ba ba ba」
「oh oh oh」
感情表現
(テクニック指示)
「(Whispered)」
「(Shouted)」
感情表現
(非言語要素)
「(Sigh)」
「(Laugh)」
アドリブ(掛け声) 「(Yeah!)」
「(Come on!)」
「(Let’s go!)」

自然な歌唱表現を目指すなら、
こうした音節やアドリブの一言が大きな違いを生みます
ぜひ積極的に活用してみてください。

一度でうまくいかない場合は何度も試す

理想の曲を作るために最も重要なのは、
プロンプトを何度も調整して試すことです。

一度で完璧な曲ができなくても、諦めないで試行錯誤しましょう。

少しずつプロンプトを変更して再生成することで、
徐々に理想の曲に近づけられます。

まずは「明るいポップス」というシンプルなプロンプトから始めてみましょう。
そして結果を見ながら、以下のような詳細を追加していくとよいでしょう。

  • アコースティックギターメイン
  • 夏の海辺をイメージ
  • 中間テンポ
  • やさしい歌声

Suno AI v4.5には「プロンプトエンハンスメントヘルパー」機能が追加されました。

この機能を使えば、簡単なキーワードから詳細なプロンプトを自動生成できるため、
プロンプト作成の手間を大幅に減らせます。

3、Suno AIのプロンプトでよく使う音楽ジャンル用語

効果的なプロンプトを作成するために、
さまざまなジャンルや楽器の表現を知っておくと便利です。
以下に主要なカテゴリー別にまとめました。

  • ポップ & ロック系
  • エレクトロ & ダンスミュージック
  • ヘヴィミュージック
  • ヒップホップ & R&B
  • ジャズ & クラシック
  • その他世界の音楽
  • 雰囲気・ムードを表す用語

順に紹介します。

ポップ & ロック系

ポップ やロックは、現代の音楽シーンで最も人気のあるジャンルです。
Suno AIでは、J-popからシューゲイズまで幅広い表現ができます。

以下はポップ&ロック系の楽曲を作りたい場合に使える用語です。

英語 日本語 説明
J-pop Jポップ ・日本のポップミュージック
・キャッチーなメロディが特徴
Techno pop テクノポップ ・テクノとポップの融合
・電子音とポップなメロディが特徴
City pop シティポップ ・1980年代の日本のポップ
・おしゃれで都会的な雰囲気
Anime song アニソン ・アニメソング
・元気で明るい雰囲気が特徴
J-Rock Jロック ・日本のロックミュージック
・ギターとドラムがエネルギッシュ
Indie rock インディーロック ・インディーズ系ロック
・オルタナティブで自由な表現が多い
Pop punk ポップパンク ・パンクロックの一種
・キャッチーなメロディと疾走感が特徴
Shoegaze シューゲイズ ・夢幻的な雰囲気を持つジャンル
・エフェクトのかかったギターサウンドが特徴

エレクトロ & ダンスミュージック

エレクトロ やダンスミュージックは、
電子音を中心とした現代的なサウンドで、
ダンスフロアを盛り上げるのに最適です。

以下はエレクトロ&ダンスミュージック系の楽曲を作りたい場合に使える用語です。

用語 日本語 説明
Electronic エレクトロニック シンセサイザーや電子音が主体
EDM EDM ・エレクトロニックやダンス、ミュージック
・ダンス向け
House ハウス ・4つ打ちのリズムが特徴
・クラブでよく流れる
Techno テクノ 高速で機械的なビートが特徴
Trance トランス メロディアスで幻想的なサウンドが特徴
Dubstep ダブステップ 重低音の効いたベースとリズミカルなビートが特徴
Lo-fi ローファイ チルでリラックスした雰囲気のエレクトロ音楽

ヘヴィミュージック

ヘヴィミュージックは、パワフルで重厚なサウンドが特徴のジャンルです。
激しいギターリフやダイナミックなドラムワークで、エネルギッシュな表現が可能です。

以下はヘヴィミュージック系の楽曲を作りたい場合に使える用語です。

用語 日本語 説明
Metal メタル 重厚なギターリフと力強いボーカルが特徴
Hard rock ハードロック 歪んだギターサウンドが特徴
Punk rock パンクロック シンプルで速いビートと攻撃的なサウンド
Post-rock ポストロック 楽器主体で映画のような壮大な雰囲気が特徴
Math rock マスロック テクニカルで変拍子を多用するロックスタイル

ヒップホップ & R&B

ヒップホップ や R&Bは、リズミカルなビートとフロウを重視したジャンルで、
詩的な表現やグルーヴ感を大切にします。

都会的でスタイリッシュな楽曲制作に向いています。

以下はヒップホップ & R&B系の楽曲を作りたい場合に使える用語です。

用語 日本語 説明
Rap ラップ リズムに乗せた語り口調のボーカル
Hip-hop ヒップホップ ラップとビートを組み合わせた音楽スタイル
Trap トラップ 808ベースとハイハットが特徴のヒップホップの一種
R&B R&B ソウルフルなボーカルとリズミカルなサウンドが特徴
Neo soul ネオソウル モダンなソウルミュージック

ジャズ & クラシック

ジャズやクラシックは、洗練された音楽性と豊かな表現力が特徴のジャンルです。
即興性や複雑な楽曲構成を取り入れることで、芸術性の高い作品を目指せます。

以下はジャズ & クラシック系の楽曲を作りたい場合に使える用語です。

用語 日本語 説明
Jazz ジャズ 即興演奏や複雑なハーモニーが特徴
Bebop ビバップ 速いテンポと複雑なコード進行が特徴のジャズ
Swing スウィング ・ビッグバンドスタイルのジャズ
・スウィング感が特徴
Classical クラシック ・クラシック音楽
・オーケストラが主体
Baroque バロック ・17世紀のクラシック
・装飾的な旋律が特徴
Minimal music ミニマル音楽 繰り返しのフレーズが特徴の現代音楽

その他世界の音楽

さまざまな文化や地域の音楽スタイルを取り入れることで、
独特な魅力を持つ楽曲を作れます。

伝統的な要素とモダンなサウンドの融合も可能です。

以下は、世界の特色ある楽曲を作りたい場合に使える用語です。

用語 日本語 説明
Reggae レゲエ ・カリブ発祥
・リズムが強調された独特のビート
Blues ブルース 12小節形式と哀愁のあるメロディが特徴
Folk フォーク アコースティック楽器を主体とした音楽
Country カントリー ・アメリカ南部発祥
・バンジョーやスチールギターが特徴
Flamenco フラメンコ ・スペイン発祥
・ギターと情熱的なボーカルが特徴
Bossa nova ボサノバ ブラジルのジャズとサンバを融合した音楽

雰囲気・ムードを表す用語

プロンプトに、曲の感情や雰囲気を効果的に
表現するための用語を入れるのも有効です。

これらを適切に組み合わせることで、より意図した感情を伝えやすくなります。

以下は音楽の雰囲気・ムードを表す際によく使われる用語です。

用語 日本語 説明
Slow tempo 遅いテンポ ゆったりとしたテンポの音楽
Medium tempo 中テンポ 中程度のテンポの音楽
Fast tempo 速いテンポ 速いテンポの音楽
Joyful 明るい 喜びや楽しさを表現する音楽
Melancholic 憂鬱な 悲しみや切なさを表現する音楽
Energetic 元気な 活気に満ちた音楽
Romantic ロマンチック ロマンチックな雰囲気の音楽
Calm 穏やか 穏やかでリラックスできる音楽
Aggressive アグレッシブ 攻撃的で力強い音楽
Inspirational 感動的 インスピレーションを与える音楽
Mysterious 神秘的 神秘的な雰囲気の音楽

4、Suno AIのプロンプトでよく使う楽器名

楽器名もあわせて知ってジャンルとともにプロンプトに組みこむことで、
よりイメージに近い楽曲を作れるでしょう。

楽器名 日本語 説明
Electric guitar エレキギター ロックやポップス、メタルなど幅広いジャンルに使用される
Acoustic guitar アコースティックギター フォークやバラード系、カントリーに最適
Bass guitar ベースギター 低音を支える楽器でリズムセクションの要
Drums ドラムセット リズムとビートの基本を形成
Piano ピアノ クラシックからポップス、ジャズまで幅広く対応
Synthesizer
(Synth)
シンセサイザー エレクトロやポップで多用される電子音源
Strings ストリングス ・バイオリンやチェロなどの弦楽器の総称
・感情を強調するのに効果的
Violin バイオリン クラシックやバラードで情緒豊かに使われる
Cello チェロ 深みのある弦音で哀愁や重厚感を演出
Trumpet トランペット ジャズやスウィング、シティポップにも使われる
Saxophone サックス ロマンチックやジャジーな雰囲気に最適
Flute フルート 柔らかく透明感のある音色で癒し系に使える
Harp ハープ 幻想的で神秘的な雰囲気づくりに向いている
Marimba マリンバ 温かみのある打楽器でチルやローファイ向き
808
(drum machine)
808ドラムマシン ヒップホップやトラップ系における低音ビートの要
Pad パッド シンセの持続音で背景を支える雰囲気作りに必須
Choir 合唱 荘厳さやドラマチックな演出に使用
Percussion 打楽器 民族音楽系やリズムアクセントに
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